注文住宅を検討するとき、
「自分の年収なら、いくらくらいの家を建てられる?」
と気になる人は多いのではないでしょうか。
インターネットで調べると、「年収の○倍まで」という目安を見かけることがあります。
しかし、実際には年収だけで住宅予算を決めるのは危険です。
同じ年収でも、家族構成や子どもの人数、車のローン、現在の家賃、将来の教育費などによって、無理なく払える住宅費は変わります。
この記事では、注文住宅の予算を決めるときに考えておきたいポイントを解説します。
注文住宅の予算は年収だけでは決められない
住宅購入では、年収が重要な判断材料になります。
しかし、
「年収が○万円だから、○万円の家を買える」
と単純に決めることはできません。
例えば同じ年収でも、
・子ども1人
・車1台
・他のローンなし
という家庭と、
・子ども3人
・車2台
・自動車ローンあり
という家庭では、住宅に使える金額は当然変わってきます。
そのため、住宅予算を考えるときは、年収だけではなく家計全体を見ることが重要です。
「借りられる金額」と「返せる金額」は違う
住宅ローンを考えるときに特に注意したいのが、
「借入可能額=無理なく返せる金額ではない」
ということです。
金融機関から「この金額まで借りられます」と言われても、その金額を借りる必要があるわけではありません。
住宅ローンは長期間にわたって返済するものです。
そのため、今の生活だけではなく、将来の生活も考えて決める必要があります。
毎月の住宅費を考える
予算を考えるときは、まず、
「住宅に毎月いくらまでなら無理なく使えるか」
を考えてみましょう。
例えば、
・住宅ローン
・固定資産税
・火災保険
・修繕費
・駐車場関係の費用
・その他の住宅維持費
などを含めて考えることが大切です。
住宅ローンの返済額だけを見て「払えそう」と判断しないようにしましょう。
子どもの教育費も考える
子どもがいる家庭では、教育費も重要です。
子どもが小さいときは、
「今なら住宅ローンを払えそう」
と思っていても、将来的に、
・習い事
・学費
・塾
・進学費用
・大学費用
などが増えていく可能性があります。
そのため、現在の家計だけでなく、子どもが成長した後の支出も考えて住宅予算を決めることが大切です。
車の維持費も忘れない
車を所有している家庭では、住宅費以外にも大きな支出があります。
例えば、
・自動車ローン
・ガソリン代
・自動車税
・車検
・任意保険
・タイヤなどの消耗品
・修理費
などです。
特に地方や郊外では、夫婦それぞれが車を所有する家庭も珍しくありません。
住宅ローンだけを基準にしてしまうと、車の維持費が家計を圧迫することがあります。
将来の収入も考えすぎない
住宅ローンの予算を決めるとき、
「将来、給料が上がるはず」
「ボーナスが毎年出るはず」
といった収入を前提にしすぎるのも注意が必要です。
もちろん将来的に収入が増える可能性はあります。
しかし、住宅ローンは長期間の返済になるため、できるだけ現在の家計でも無理のない水準を基準にする方が安心です。
ボーナス払いには注意
住宅ローンにはボーナス払いを設定できる場合があります。
毎月の返済額を抑えられるように見えますが、ボーナスは必ずしも将来も同じ金額が支給されるとは限りません。
会社の業績や働き方が変わる可能性もあります。
そのため、住宅ローンを組む際には、ボーナスに頼りすぎない返済計画を検討することも重要です。
注文住宅では予算オーバーに注意
注文住宅の場合、予算を決めていても打ち合わせを進めるうちに金額が上がることがあります。
例えば、
「キッチンをもう少し良いものにしたい」
「収納を追加したい」
「コンセントを増やしたい」
「床材を変更したい」
など、小さな追加が積み重なることがあります。
そのため、最初から予算ギリギリまで使うのではなく、ある程度余裕を持たせておくことが大切です。
予算を決めるときは「総額」で考える
注文住宅では、
「土地+建物=住宅予算」
と考えてしまいがちです。
しかし、実際にはそれ以外にも費用があります。
例えば、
・土地購入費
・建物工事費
・付帯工事費
・外構工事費
・登記費用
・住宅ローン関連費用
・火災保険
・引っ越し費用
・家具・家電
などです。
そのため、
「家を建てるために最終的にいくら必要なのか」
という総額で考えることが重要です。
年収別の住宅予算は参考程度にする
インターネットでは、
「年収500万円なら○万円」
「年収600万円なら○万円」
といった住宅予算の目安が紹介されていることがあります。
しかし、これらはあくまで目安です。
住宅ローンの金利、家族構成、他の借入、頭金、生活費、教育費などによって適正な予算は変わります。
そのため、
「年収○万円だから、この価格の家を買う」
と決めるのではなく、自分の家計に合わせて考えることが大切です。
注文住宅の予算を決めるためのチェックリスト
住宅予算を決める前に、次の項目を確認してみましょう。
□ 現在の毎月の生活費
□ 現在の家賃
□ 自動車ローンなどの借入
□ 子どもの人数
□ 今後の教育費
□ 車の維持費
□ 毎月の貯蓄額
□ 現在の貯金
□ 住宅購入後も残しておきたい貯金
□ 固定資産税などの住宅維持費
□ 将来的な修繕費
これらを確認すると、自分たちが住宅にかけられる金額を考えやすくなります。
まとめ
注文住宅の予算を決めるときに重要なのは、年収だけで判断しないことです。
同じ年収でも、家族構成や生活費、車の台数、教育費などによって無理なく払える住宅費は変わります。
また、
「借りられる金額」ではなく「無理なく返せる金額」
を基準にすることも大切です。
注文住宅は自由度が高い分、設備や仕様を追加することで予算が膨らみやすい住宅でもあります。
最初に総予算を決め、
「絶対に必要なもの」
「できれば欲しいもの」
「なくても問題ないもの」
を整理しておくと、予算オーバーを防ぎやすくなります。
家は長く住み続けるものだからこそ、現在だけではなく将来の家計まで考えて予算を決めましょう。

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